時計用語集

AHCI (通称:アカデミー)=独立時計師創作家協会
大手メーカーに属さず、伝統的な手法による時計作りを行う「独立時計師」と呼ばれる職人たちが所属する組織のこと。
永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)
「大の月」「小の月」そして4年に一度の「閏月」の翌日でも、月の初めの“ついたち=1日”をきちんと表示する〈カレンダー機能付き時計〉のこと。
SIHH (通称:ジュネーブサロン)
スイス西部のジュネーブ市で年一回開催される、「国際高級時計展」。バーゼルフェアから独立した1991年の春に第一回目を開催。ゆったりとした贅沢な空間を作り上げている。
カリテフルリエ
スイスのフルリエ市にある時計メーカーが、すべての機械式高級時計を対象に、2004年に立ち上げた検定制度。ムーブメントだけを対象とせず、腕時計完成品に対して、技術的品質と美的品質までを含めた幅広い検定基準を設けている。
キャビノチェ
18世紀のスイスでは、熟練した時計職人や宝飾職人達は、作業工房を屋根裏部屋(キャビネット)に求めて伝統技術を生かした時計製作を行っていたことから、キャビノチェと呼ばれるようになった。
ギョーシェ彫り(ギヨシェ彫り)

文字盤やベゼルの周囲に、手動の旋盤を使って連続した模様を彫刻する装飾加工の総称。

もともとは、文字盤に反射する光を防止する効果や、時計を薄く見せるための手段だったといわれている。

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逆回転防止ベゼル
スキューバダイビング時に潜水時間や減圧時間を計る時、ベゼルが一方向だけ(時計回りと反対方向)にしか回転しないようにした構造をいう。
グランドファーザークロック
日本では“ホールクロック”と呼ばれる、床置き型の大きな振り子時計の別名。
17世紀後半にかけてロンドンで盛んに製造されていた“ロングケースクロック”のことを、振り子のテンポがゆっくりしている様や、代々伝わっている大切なものという誇りを込めた愛称として呼び、同じ意味で、少し小振りなものを“グランドマザークロック”と呼んでいる。
クロノグラフ
〈ストップウオッチ機能が付いている時計〉のこと。通常のタイプには「60秒計」「30分計」「12時間計」がついている。りゅうず「上」のプッシュボタンで計時の〈スタート〉と〈ストップ〉を行い、りゅうず「下」のプッシュボタンでゼロ位置に〈リセット〉する。この計時進行中に「下」のリセットボタンを無理に押すと不具合が生じるので、押せないように安全装置でブロックされている。*フライバックの項参照
クロノメーター
公的機関により検査され、国際的に認められた検定基準をクリアした高精度の腕時計のことをいう。クロノメーターとしての検定基準及びその検査方法は、国際標準化機構(ISO)による厳密な国際規格によって規定されている。中でも、スイスクロノメーター検定協会(COSC)は代表的な公的機関として知られている。
ケーブル式ムーブメント
床置き式や壁掛け式のクロックで、ぜんまいを“錘(おもり)式”で巻き上げる機構のことをいう。
コーアクシャル脱進機
アンクルの爪石が3個、がんぎ歯が2枚、振り爪が1個という構造が最大の特徴。がんぎ車とアンクルの接触面積が少なく摩耗し難いため、メンテナンス期間も通常より長くても良いとされる。イギリスのジョージ・ダニエルズが改良し、1999年にオメガ社が量産に成功した。

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サファイアガラス
風防に使用される人工サファイア素材。超硬質(ダイヤモンドの次に硬い)で傷がつきにくく、透明度が極めて高いために文字盤も美しく見える。腕時計に使われる素材として最も高級とされる。
GMT
24時間針と24時間表示の回転ベゼルによって、任意の二カ国の時間を知ることができる機能。
現地時刻〈ホームタイム〉に加え、第2時間帯である、自分が業務や私事で、常に意識しておきたい地域国の時間〈ローカルタイム〉を、別の24時間計(GMT針)で示す機能のことをいう。
シースルーバック

ケースの“裏ぶた”だけに透明なガラスをはめ込み、ムーブメントの一部を見せている時計のこと。

構造がスケルトンウオッチと似て混同されやすく、“裏スケ”の俗称で呼ばれる所以でもある。

スプリットセコンドクロノグラフ
「経過時間=スプリットタイム」を争う競技で必要となる「ラップタイム」や、複数の競技者のタイムの計測を可能にした、より複雑なストップウオッチ機能をもつ機構のことをいう。
ジャンピングアワー
短針(時針)の代わりに文字盤に設けられた“小窓”に、算用数字で、一時間で1コマづつ時間を表示する機構のことをいう。時刻を表示する数字が“ジャンプ”したように瞬時に切り替わる様から、こう呼ばれている。
ジュネーブシール
ジュネーブ州とジュネーブ市が定めた法律と基準に基づいて、1886年から行われている腕時計ムーブメントの歴史ある品質検定であるが、2012年6月に新たにムーブメントとケースの連結部に関する審査と、ケーシングした状態での歩度検査、防水性、各種機能の検査、パワーリザーブの試験が加わった。これらをクリアした“証”に、ムーブメントにはジュネーブ州の紋章が刻印され、また完成品自体を特定した認定証書が与えられる。

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ジュラ山脈とジュウ渓谷
ジュラ紀に誕生したスイス北部一帯に広がる山並みを、一般にジュラ山脈と呼ぶ。ジュウ渓谷は、そのジュラ地方にあり、ジュネーブから北に車で約一時間の距離にある。標高1000mに位置するフランス国境沿いのこの地には、16世紀以降に宗教的迫害から逃れて亡命をしてきた人々が住み着き、現在の時計産業の発展の礎を築いた。
スケルトンウオッチ
時計の内部構造や隅々までに施された装飾を、表裏両面の外装ガラスを通して、その細部を見えるようにした時計のこと。全体が透けて見えることから“骸骨=スケルトン”の名がついた、機械式時計の装飾としては最高峰のものといえる。
タキメーター
ベゼルや文字盤の外周に刻まれた目盛(スケール)によって、1km/1マイルを何秒で走行したかによって、『その区間の平均時速』を瞬時に求めることができる、クロノグラフでは標準的な計測機能。(クロノグラフの項参照)
ツインバレル
ぜんまいを収納した“香箱”を二つ装備する機構。主にぜんまいのトルクを安定的に供給するための機構のことをいう。
デュアルタイム
一つの時計で、二つの時間が表示できる機構をもつ時計のことをいう。その多くは、一つの文字盤に小さなサブダイヤルと針を設け、二つの時間を同時に表示する機構だが、ケースの「表」と「裏」に、一つの機構で二つの異なる時間帯を表示する機構もある。
テレメーター
光と音の速度差を利用して、自分と音の発生場所との距離を、クロノグラフ針が指し示すベゼルや文字盤の目盛りから計測することができる機能のことをいう。

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トゥールビヨン
腕時計は、「姿勢差」による重力の影響から、多くの誤差を生じる。
心臓部である〈脱進機〉と〈調速機〉が最もその影響を受けやすく、トゥールビヨン機構はこれを極力小さくするための仕組みのことをいう。
年次カレンダー
月や日付を表示するカレンダー機能をもつ時計の中で、“大の月”“小の月”を自動的に認識し修正する機構のことをいう。毎年の3月1日だけ日付調整をすれば良く、限りなく永久カレンダーに近い機構のことをいう。
パヴェ装飾
文字盤の全面又は部分を華やかに見せるために、主にダイヤモンドなどの天然鉱物を敷き詰める(=pave)装飾技法のことをいう。
バーゼルワールド (通称:バーゼルフェア)
※関連 : SIHHジュネーブサロン
スイス北部のバーゼル市で年一回開催される、世界最大の国際宝飾時計見本市。1917年が最初の開催で、一般の入場も可能なオープンな雰囲気を感じさせる見本市。
パルスメーター
一分間の脈拍数を、クロノグラフ針が指し示す、ベゼルや文字盤の目盛りの数値から読み取ることができる機能。医師、看護師向けに脈拍数を知る目的として使用される。
パワーリザーブ
ぜんまいのエネルギーがあと何時間残っているかを示す機構のことをいう。

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ビッグデイト
独立した二つの「日付窓」を持ち、一般的なデイト表示より大きな数字で視認性を高める表示方法の一つ。
PVD法(仕上げ)
ケースの表面処理加工の中で、乾式メッキの最先端技術。真空状態の中で高電圧を加えてイオン化した金属を蒸着させるイオンプレーティングは、金属以外の素材(ガラスやプラスチックなど)にもメッキ仕上げを施すことができる。
フライバック
クロノグラフの計時進行中であっても、「下」のリセットボタンを押すことができる構造。リセットボタンを押すと『全ての針を瞬時にゼロ位置に戻し、すぐに再計時を開始』するので、新しい測定対象をすばやく計時することが可能である。
ヘリウムガス排出バルブ
ダイバーが深海で長時間作業をする場合、ヘリウムと酸素を混合した飽和ガスを吸って水圧に耐えながら作業をし、作業終了後は、潜水病の危険をさけるために、減圧をしながら浮上する。又、潜水中に時計の内部に侵入したヘリウムガスを排出する必要があり(風防が破裂する恐れあり)、そのための装備。
マザーオブパール(MOP)装飾
文字盤の全面又は部分を、白蝶貝の内側を薄くはがしたものを張り付け、華やかにみせる装飾技法。マザーオブパールの呼称は、白蝶貝を“母貝”として真珠が養殖されることが由縁である。
マニュファクチュ-ル
特定のパーツ(脱進機部品、ぜんまい、ひげぜんまい、軸受石など、及び外装部品)以外は自社で製造し、一貫生産体制をとる完成品メーカーのこと。
一方、専門メーカーからの部品供給を受けて、時計を組み立てる完成品メーカーをエタブリスールと呼んでいる。

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ミニッツリピーター
ケースの外側(9時位置が一般的)にある“専用ぜんまい”を巻き上げるレバーを手動で引き下げて作動させる。内蔵されている大小のハンマーでゴングを叩き、その“音色”によって時刻を知ることができる機構のことをいう。
ムーブメント
外装部品(ケース、文字盤、針など)を除いた、時計の機械部分の呼称。クオーツムーブメントの場合は、モジュールと呼ぶことがある。
ムーンフェイズ(月齢表示)
文字盤上の小窓に出てくる“月”の形が、その日に実際に出る“月の位相”を表示する機構。デザイン上の面白さが先行して、本来の役割が忘れられがちであるが、実生活にも役立つ重要な情報を示唆してくれる。
レトログラード
“逆行”を意味し、「扇状」に反復運動を行う一本針によって、時刻やカレンダーなどを表示する機構のことをいう。
レギュレーター
文字盤上の「時針」「分針」「秒針」を、同軸上ではなく、それぞれを個別に配置して表示する機構のことをいう。“標準時計”の意が示すように、昔は時計職人が「標準時」を知るために使用したといわれている。
ワールドタイム
時差が異なる世界の主要都市名が記されたベゼルやダイアルを、りゅうずの操作で回転させることで、知りたい国のローカルタイムを一目で知ることができる機構のことをいう。
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